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高次脳機能障害・認知症で性格が変わった父|ケアマネの私でも対応に苦しんだ日

ケアマネの親の介護奮闘記

今回は、高次脳機能障害で認知症の父との日常で起きている事を書きました。

ちょっと真面目モードに書いてますw

学びなおしの為に読んだ本もご紹介しています。

「なんで私だけ辛い思いしなくちゃいけないんだ」とか思う時もあると思います。

余裕がないかもしれないけど、本を読んでみたり、誰かに話してみたりすると

少しずつ少しずつ良い方向に、一つずつ一つずつ向かって行くと信じてます。

とにかく言いたいのは「介護を頑張っているあなたは素晴らしい!!!」

keamaneblog@gmail.com

現役ケアマネ。父親がくも膜下出血で倒れ介護スタート。認知症の父に振り回されながら生活しています。
知識も経験も積み重ねてきて、利用者さんにはイライラしないのに。親の介護は別物でイライラしたり落ち込んだりの繰り返し。
介護をしている皆様に伝えたい。あなたは素晴らしい!

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高次脳機能障害と脳血管性認知症の父と暮らす日常

父には高次脳機能障害脳血管性認知症があります。
一緒に暮らしていると、「今日は穏やかだな」「楽しいな」と思える日もあれば、
ほんの些細なことで空気が一変する日もあります。

その日は、私がリビングでテレビを見ていました。
唯一テレビで楽しみにしてると言っても過言ではない

「世界遺産」の番組。

ナレーションも良いし海外旅行に行きたい願望が強い私にとっては癒しの時間でもあります。

ですが、突然、
父が無言でリモコンを持ち、
自分が観たい番組に切り替えました。

急に癒しの時間を奪われてしまい、つい強めに。

やめてよ。見てるんだから

リモコンを返してもらおうと手を伸ばしてしまいました。
すると、父は物凄い力でリモコンを奪い返しました。

そして、私の方を一切見ず、
テレビ画面を睨みつけるようにしながら叫びました。

やめろ!これを観るんだよ!!

その時、胸の奥がギュッと縮むような感覚がしました。
苛立ちと同時に、はっきりとした恐怖を感じました。

怒りをぶつけたら、もっと悪くなるとわかっていた

私はケアマネジャーです。
高次脳機能障害の特性も、
感情を刺激すると興奮が強まることも、頭では分かっています。

ここで言い返したら、
ここで文句を言ったら、
父はさらに興奮してしまう。

目つきが変わり、
声が荒くなり、
手が出るかもしれない。

そう思った瞬間、
私は自分の感情を必死に押し殺しました

「落ち着いて。ここで言い返したら、もっと大変になる。自分の為に。」

そう自分に言い聞かせながら、
心の中のイライラを、ぐっと飲み込みました。

でも正直に言うと、
我慢しながら思っていました。

なんで我慢しなくちゃいけないんだろう

高次脳機能障害で「性格が変わる」という現実

高次脳機能障害になると、
記憶や注意力だけでなく、
感情のコントロール性格が大きく変わることがあります。

入院中の父が特にそうでした。

くも膜下出血をする前は

・涙を流すことなんて、ほとんどなかった人。
・負けず嫌いで弱みを見せるのが嫌いな人でした。
・外面良くどちらかというと聞き上手な性格。

それが、くも膜下出血の手術を終え、治療もひと段落した
高次脳機能障害の症状が一番強く出ていた頃、

・注意力が散漫で私と話していても、動くものがあったらキョロキョロしてしまう。
・寂しいと感情的涙を流し、時には異常なハイテンションになる。

そんな姿を何度も目にしました。

父でないようで、そういった勉強をしてきたケアマネである私も戸惑いを強く感じました。

デイサービスで出会った「性格が変わった利用者さん」

昔、私がデイサービスで働いていた時のことです。

冗談ばかり言って、
場を明るくしてくれるおじいちゃんがいました。

私はご家族にこう伝えました。

お父様、冗談が上手で、いつも皆さんを笑わせてくれるんです。

ムードメーカーでありがたいくらいです。

すると、息子さんは少し戸惑った表情で、こう言いました。

「……こんな人じゃなかったんです。
昔は無口で、人と目を合わせるのも苦手な人で。
正直、戸惑っています」

その時の私は、心のどこかで思っていました。

明るくなったなら、いいことじゃない?

でも今なら、
その息子さんの戸惑いが、痛いほどわかります。

性格が“良くなった”“悪くなった”の問題じゃない。
「知っているはずの人が、違う人に見える」
その喪失感こそが、家族を苦しめるのだと思います。

ケアマネの私でも、正解がわからなかった

私は専門職です。
制度も、サービスも、頭では理解しています。

それでも、
家族になると、知識は簡単に感情に負けます。

「冷静に対応しなきゃ」
「刺激しないようにしなきゃ」

そう思えば思うほど、
自分の気持ちを押し殺していくことがつらくなりました。

専門家なのに、
対応に苦しんでいる自分。

情けない話ですが

「本当に家族って大変なんだな」

って心の底から思い、

ケアマネとしての利用者・家族との関わりも変わってきたように感じます。

利用者中心でケアをすることを習い大切にしてきましたが

在宅介護においては、家族の健康が第一なのではないかと考えが今はシフトしています。

利用者さんのケアマネですから、利用者さんの幸せについて考えるのは当たり前なんだけど。

支えている家族がつぶれてしまってはよくないと思うのです。

もう一度、高次脳機能障害を学び直そうと思った理由

ケアマネとしての視点の変化も感じながら

ふと思いました。

私は「高次機能障害を知っているつもり」だっただけじゃないか、と。

そこで手に取ったのが、


高次脳機能障害の旦那さんがいる奥様方の体験談。

そこに書かれていたのは、

・前の状態には戻らない葛藤
・つらさ
・怒り

まさに、今の私の気持ちでした。

専門書には書いていなかった「家族の本音」

専門書は、正しい知識を教えてくれます。
でも、家族の心の揺れまでは書いてくれません。

その本を読んで、
理解することと、受け止めることは別。
その間で揺れ続けるのが、家族。

だからこそ、イライラしてしまう。

だからこそ、自己嫌悪になってしまう。

家族が一人で抱え込まなくていい

認知症も高次脳機能障害の家族対応は、
本当に日によっては、しんどいです。

怒りを感じてしまう日もある。
怖いと思ってしまう瞬間もある。

それは、冷たいからではない。
それだけ、必死に向き合っている証拠です。

ケアマネである私でさえ、揺れています。
だから、どうか一人で抱え込まないでください。

このブログでは、
専門職であり、家族でもある私の視点で、
認知症・高次脳機能障害・在宅介護と向き合うリアルを書いていきます。

もし今、
「誰にも言えない気持ち」を抱えているなら、
ここが少しでも、息ができる場所になれば嬉しいです。

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